椎間板ヘルニアの手術で腰痛は治るのか
公開日:
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最終更新日:2015/07/30
腰痛・ヘルニア
後方固定術のメリット・デメリット
個人差があるのは当然で医師による考え方も違う
現在ぼく自身は腰椎椎間板ヘルニアの手術して良かったと思っています(平成26年8月16日、渋谷区代々木の参宮橋脊椎外科病院にて手術)。
今はその手術から約9ヶ月経過しました。痛みは完全に取れたわけではありませんが、とりあえず電気が走るような強烈なぎっくり腰が襲ってくるような感じはなくなりました。その不安から解消されたところは大きいのかなと。
もちろん疲れが溜まってきたりすれば鈍痛はでますけど、これは加齢とともにある程度は仕方がない部分ではないのでしょうか。そしてこれはトレーニングやリハビリをすることで、その痛み自体を軽くすることができると思っています。
ぼくの考えではぎっくり腰には予防法や対策なんてほとんどなくて、ある日突然、原因不明でやってきちゃう。疲れを溜めないとか筋力アップとかでカバーできるものではないと思います。骨格の遺伝的要素も多少はあるようですね。
まあだからと言って不安が毎日、1日中続くというわけではありませんでしたが、忘れた頃に突然襲ってくる。しかもなぜか大事な時に起きるのですから困ったものです。
そうすると1週間は悲惨な毎日を過ごす事になり、自分だけではなくて周りにも迷惑をかけることになります。今のぼく自身の状態は圧倒的にトレーニング不足・運動不足にも関わらず、洗面台の前で不安なく中腰で顔が洗えます。昨年8月の手術前はこれが不安で堪らなかった。
今までゴルフのスウィング練習など一方的な動作を繰り返した結果などとも関係はあるかと思いますが、変形して潰れていた椎間板自体を取ってしまい、それを金具で固定した。結果、椎間板が神経にも触らないという物理的な手術ではあります。
ちなみにゴルフのスウィングが悪いと言っているわけではありません。ただ同じ方向だけ大量に繰り返すのはよくないので、逆の素振りもやって欲しいとは思います。
ヘルニア手術後9ヶ月目の経過は良好
今年の1月以来4ヶ月半ぶりの定期検査(平成27年5月28日)。もうその1月の時のレントゲン写真とほとんど変わりありません。今回、大堀先生の見解も問題ないとの事でした。これはアメブロの方にも書いていますので、そちらも読んでいただければ。
↑ぼくはスクリュー6本で、L4/L5/仙骨を固定しています。もうほとんど動きはなく固まったようです。ずれる心配もなさそうで安心しました。
参宮橋脊椎外科は昨年に開院した病院で当時はスクリュー6本でも、それなりの手術だったようですが、最近はよその病院ではなかなか引き受けてくれなくて、このネジが10本や20本という手術をこの病院で受けられるという方もいらっしゃるそうです。
もうほとんど背骨全部を固定する感じですね。でもそうしないと寝たきりになってしまう。それよりは手術した方がいいという判断なのでしょう。
年齢的にはぼくよりもずっと年上で、ご年配の方が多いのは間違いありませんね。
内視鏡での手術であれば、それほど負担にはならないのかもしれませんが、やはり固定術は背中に数センチを何ヶ所かメスを入れますから、6本でもそれなりに効きます(笑)。
もちろん低侵襲手術でやってもらっているのですが、これが20本だと考えただけでも恐ろしい。
入院期間もリハビリも大変でしょうね。この辺は保存的な治療と手術とで天秤にかける難しいところかもしれません。
それとこの骨を固定しているスクリューを取ってしまうことに関しても聞きましたが、別段このままで問題はないということなので、、まあもうちょっと考えますけど。時折り背中に違和感があるのは仕方がないのかな。骨同士がくっついてしまえば取ることも可能だそうです。
年齢的な部分で社会復帰への難しさ
ここが一番の難しいところですね。言い方を変えればデメリットになるかもしれません。とくにぼくの場合は手術当時37歳。今もですが。これはプロゴルファーとしての話は抜きにしても、事前にしっかり考えるべき重要なポイントだと思います。
この固定術はヘルニアだけではなくて脊椎狭窄症や腰椎すべり症、分離症などにも行われます。大抵の方は手術前よりも改善するようですが、ネットなどで調べると術前と変わらないとか、あるいは悪化したということもあるようです。
100%完治という事もあまりないかもしれませんね。ぼくも手術前に、これは執刀医の先生から言われてますから、そこへの覚悟は必要でしょう。実際ぼくが入院中に参宮橋脊椎外科でも再手術を受けると言っていた70代のお婆さんがいました。
まあこのブログの手術体験記でも書いていますけど、やっぱりそれほど簡単な手術ではないので、そこにはいろいろな未確定な要素が入ってくるのは仕方のないことでしょう。
これは先生に怒られるかもしれませんが、患者からしてみると、ぶっちゃけやってみなければ分からないというのが正直な気持ちです。なので、そこは手術をしてもらう先生との信頼関係になってくるわけです。もちろん何人かの先生に診てもらって意見は聞いた方がいいと思います。あとは自分の判断です。
これは一般論で、ここからも一般論なんですが(笑)、手術した後最低3ヶ月は普通の生活というか、仕事関係はなかなか厳しいと感じました。なにをするにも動きは遅いし、だからといあって恐怖もある。3ヶ月で身体はナマっていますから、べつのケガをする可能性だってあるかもしれない。
なにをするにも問題があるのは仕方のないところです、が、いまの現役世代に3ヶ月のブランクを認めてくれる社会であるかどうか、会社であるかどうか、家族の問題もあります。職業によっては半年かかる場合もあるでしょう。
ここは身体的・フィジカルだけではなく精神的・メンタルの部分、ようするに経済的なところが大きい。ぼくはその点では恵まれていたのは事実ですが、汚い言い方をすると金が無くなってくると結構追い込まれます。休職できて、また復帰させてくれるような会社であればいいのでしょうけどね。
でも結局最後は体が資本だから、、
ここまで書いていましたけど、結局は社会復帰が上手くできないかもしれないという不安やストレスが、今度また違った意味での腰痛の原因にもなり得ちゃうところが、この腰痛・ヘルニアの手術の難しさかもしれません。
中途半端な年齢での手術は、精神的に大きなダメージを与える可能性は否定できない。ぼくは思い切って手術したことに関して後悔はありませんが、これは家族の負担の上に成り立っているという感謝のもとに行動しないと、まさかの家庭崩壊につながりかねません(苦笑)。
もちろん腰痛の度合いにもよりますが、とにかく周りの協力がなければ厳しい状況になっちゃうことはお伝えしたいと思います。
人間は体が資本ですけど、それは肉体と精神のバランスの上での話なので、そこはよく考える必要があるかもしれません。
日本国内だけでも2000万人以上が腰痛になったことがあるというデータもありますから、椎間板ヘルニアだけではなく、ストレス社会の現代病として今後も考えていきたいと思っています。
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Comment
15年前に、分離症で同じく固定術をしました。
今も金具は入っていますが、
L2が分離症になりました。
今は背中から臀部の痺れと電気が走ります。
右太ももも痺れがあります。
私も固定して5年くらいは後悔していませんでした。
その後は徐々に手術前の痛みではない痛みが強くなり現在に至ります。
お金と時間さえあれば金具を外したい。
整形外科も薬だけ、整体は腰回りやってくれない
だから私は腰のために仕事も大して出来ずただ耐えている毎日です。
40独身女将来が見えないさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。返信が遅れましてごめんなさい。
背中の痺れというのはL2の分離症というのが関係しているのでしょうか。痛みに耐えるお気持ち、心労はお察しいたします。
ぼくの場合は椎間板ヘルニアの診断でしたが背中も腰部も痺れは感じず両足の痺れだけがありました。
固定後は両足の痺れは無くなりましたが、やはり金属のスクリューが入っていたこともあったのか時々起こる鈍痛は残っていました。
それとどうしても腰部の人工的な異物感はとれないままに。。
手術の痛みが怖くて結局3年8ヶ月そのままにして慣れるのを待つ感じで放置してしまいました。
40独身女将来が見えないさんからコメントを頂いたちょうどそのタイミングで、ぼくはスクリューを取ることを決めていまして先月末に抜釘の手術を受けました。
散々悩やみましたが先生の若干スクリューが緩んできているというお言葉で決断しました。
現在抜釘手術から2週間あまりですが経過は良好で気分的にもスッキリして痛みも無くなったような気がしています。
まだ時間がそれほど経っていないのでこれからどうなるのか分かりません。
腰痛の辛さはなかなか他人には分かってもらえない。原因が特定できない場合も多く不安が続くのも苦しいです。
抜釘後の経過についてはしばらく経った時点で書ければと思っています。
またコメントお待ちしていますね。