沼沢聖一さんと腰痛予防ゴルフスイングを研究

腰痛の原因と腰に負担の掛からないスイングの話

↑左から、私、沼沢さん、川口さん。とてもキレイな店舗です

神宮前のハワイ料理・カフェバニヤンに集合

昨年10月に沼沢聖一さん、トップアマの川口さんと東京プリンスホテルにて、腰痛の手術後の経過について情報交換会をしました。その後はお会いしていませんでしたが、2015年1月24日に同じメンバー3人で新年会を行いました。

もう3人ともにコルセットも何もなしです。ただ腰まわりを冷やすのは良くないと思うので、外出の際はあたたかい格好で。お2人ともに、腰のほうは順調に回復されているようで勇気づけられました。

なんといっても、年齢のことをいうと怒られそうですけど、お二人は60代です。それでも手術の経過が良好で、もうクラブを振れているということですからね。30代のぼくも負けるわけにはいきません。ただリハビリはちょっとサボり気味かも。まあそれは経過良好ということでもあるということでお許しを。

ただ今度、先輩お2人とゴルフをすることになったので、練習もストレッチ&トレーニングもしっかりとしないといけませんね。先生にはランニングもしていいといわれています。沼沢さんは内視鏡で痛みの原因の部分を摘出する手術なので、スクリューやプレートなどの金具は入っていないそうですが、川口さんはまさにぼくと同じく腰椎後方固定術を受けています。

ヘルニア手術から約半年経過して人間は全身が繋がっていることを体感

手術後の腰痛へ対策としては、みなさんがお持ちのような市販のサポーターよりも、はるかにしっかりとしたコルセットを長期間していたせいで、腹筋や背筋は半分以下に落ちているという話になりました。体幹と言われるところ。そのインナーマッスルをどう鍛えるかはこれから春に向けての課題でしょうか。

沼沢さんも川口さんもウォーキングはしっかりしていたそうですが、いざゴルフのスウィングに関しては、やはり違う筋肉を使うので最初は痛みがあったようです。沼沢さんは手術前には左脚の痺れが酷かったということですが、いまはそれが治って良くなったそうなのですが、今度は右脚に痛みが出るときがある、と言っていました。

バックスウィングの時ですか、と聞いたら逆にフォロースルーで痛いと仰っていましたね。

川口さんは、腰が良くなったら今度は肩に激痛が出たらしく、五十肩だと思っていたら、肩に水がたまっていてステロイド治療をしているということでした。ただゴルフの練習はしているということですから、お2人ともそれほど悪くはないのでしょう。

人間のカラダは全て繋がっていますから、どこかを変えると違うところに負担が掛かったりするのは、ある程度は仕方のないことなのかもしれません。
それとやっぱり血流は確実に悪くなっているわけで、それだけでも体調に影響がありますよね。身体の変化へ順応するまでに時間がかかるのは仕方ない、と割り切ることが大切かもしれません。あとはメンタルヘルスの問題も大きいです。周りの人の理解がなければこの手術は難しいでしょう。

ゴルフスウィングへの腰痛対策として

これが手術を受けてからの身体の変化とともにどのように変わっていくのか、ゴルファーとしては一番重要な部分ですよね。沼沢さんは、やっぱり飛距離が欲しいと盛んに仰っていましたけど、それはやはり道具に頼らざる負えないような感じでした。

ただ4番アイアンまでは打ちたいんだと意欲を燃やしていましたね。9番ウッドやユーティリティーは、できれば使いたくないと。ぼくは全部UTにしようかと思っていたので、ギクッとしましたけど(笑)。

川口さんは、週2回、リハビリで理学療法士の先生に診て貰っていたらしいのですが、体重が5キロ増えたと。これはやはりこの手術をした後の難しいところですよね。どうしても食事を減らすのは難しい。基本的にはやることがないですから。

なので、ぼくはずっとPCの前でウェブの勉強をしていたわけですけど、そうしたら目が悪くなってしまいました。まあそれでも一番腰へのダメージが大きいのは、パーシモン時代には良いとされていた、逆Cの字になるフィニッシュだと意見が一致しました。

背骨が反り返る動きは椎間板を変形させる原因になるのでしょう。沼沢さんは腰部脊柱間狭窄症ですが、反り返る動きは神経や血管を圧迫して痛みが増幅するらしいです。

お2人とも、50年以上ゴルフをやってきているわけですから、仕方ないと言えばそれまでなんですけどね。スウィング的にはやっぱりボールを上げようとする動きは、右に体が傾きますからそのままフィニッシュにいけば背骨は反ってしまう。そうするとボールの上がりやすいクラブを使った方がいいのでしょうか。

最近のボールはバックスピンが少なくて球が浮かないので困ります。サイドスピンも無いので曲がりませんけど。とにかく右肩の使い方はかなり重要だと思っていますので、しっかりと研究します。飛球線に沿ってフォローでは、右肩も前方に動いていく必要があります。

まあ山岳コースに行って極端な左足上がりなどは、もう無理できません。左足上がりのライでギックリ腰になる方は多いのではないでしょうかね。背骨を反る動きが大きく必要になりますから。

でも沼沢さんもいっていましたよ、ゴルフのスウィングって腰に悪いんだねぇ、って。とにかく日頃から腰を良く動かして、柔らかく保つこと、そしてある程度は筋力も付けておくことなんでしょうね。それでも、やっちゃうときはありますので、そうしたら安静にすること。無理にやり続けると手術になっちゃいますから。

腰椎を固定するための金属はその後どうするのか？

ぼくの場合は、第4腰椎と第5腰椎と仙骨の間に、人工椎間板のようなものを挟んでスクリューとプレートで固定しているわけですが、大体半年くらいでその3つの骨自体が接着して1個になってしまうということらしいです。

ですから、まあ骨同士がくっついてしまったあとは、本当はその固定している金属類は要らないと。これは手術前に執刀医の整形外科の先生に聞きましたが、無理して取らなくてもいいようなことを仰っていました。取ることも可能だといっていたような気もしますが、別に取らなくても身体への問題はないということです。

たださすがにかなりの大きさのものを背中に入れてるわけですから、ときどき違和感は感じます。整体などに行ってグリグリやってもらうと痛いです。金属で筋肉や骨を押し付けているから、それが神経にも触るのかもしれませんね。自分でも背中を触れば分かりますので。

川口さんも、そのままにしておくような話はしていましたけど、こればっかりは執刀した先生次第なんでしょうか。どうしても取って欲しいといえば取ってくれるのかもしれませんが、またメスを入れて、あの激痛に耐えるのはちょっと考えられません。

今後、どうしても取らなきゃいけないほどの不都合が起きた時には考えたいと思います。基本的には一生ものということですね。

腰痛にならないゴルフスウィングの研究に関しては、100%の結論が出ることはありませんが、引き続き研究はしていきます。

※腰椎固定手術をお受けになろうと思っていらっしゃる方、ご質問があれば体験談としてお答えすることができるかもしれません。お気軽にお問い合わせからメッセージを入れて下さい。

沼沢さんのウェブサイト→沼沢スタジオゴルフ(外部リンク)
沼沢さん紹介の今回のお店→カフェバニヤン(外部リンク)