カトリック六本木教会で想う

カトリック六本木教会で想う

妻と教会に行った

今朝は久しぶりに、フランシスカン・チャペル・センター（カトリック六本木教会）に行ってきました。懺悔のためではありません、念のため。というのは今回の手術で、ちょっと人生観が変わった様に感じて、少し戸惑っているから。

ぼく自身、人間は1人だって、生きていけると思っていた時期が長くありました。誰にも、助けてもらわなくたって、自分で何でもできる別に良い生活なんてしなくていい。自由気ままに、自分の思った通りに、生きていければそれでいい。そういう考えが根底にあるから、ゴルフが好きだったのでしょう。


ただ、その考えが逆転はしませんけどね。小学生の時から、ゴルフをやっていた事が、そのような考え方に繋がったとは思わない。同時に、友達がいなかったとか、そういうこともありませんでした。

ゴルフは良いも悪いも、個人スポーツ。すべて自分でやる、自分一人でのセルフコントロール。そこまでの過程も結果も、全部自己責任。野球で言えば、選手もコーチも監督も、さらには審判も全部兼任。でもゴルファーなんだから、そういうもので、何もかも全部、背負って生きればいいと。


でも段々と、それは若い時にしか通用しない、考えなのかなと、思うようになり、、。今回の手術で、いろいろな方に助けて頂きました。その中で、やはり自分一人だけでは、何事にも制限があると思うようになってきたのは、人として歳を取った証拠なのでしょうか(笑)。
たくさんの方に、励まして頂いたのも、すごく心強かった。妻の支えも、今まで以上に大切なものに感じました。人間は、常に無い物ねだりの生き物で、前にも書きましたけど、ゴルフがやれる健康な時は、ゴルフなんてやりたくないと思う。


家族だって、当然いると思えば、感謝の気持ちも生まれない。自分が、持っていないものだけを欲しい欲しいと、欲望だけが先走る。まあ、一流の人間は、最初から、ここに気付いている人間なんですね。

全てのものに感謝の気持ちを

そういう思考回路入院9日間の中で、自分の身体が思うように動かなくなった時、目の前にある、その新聞だって取れない、電気やエアコンのスイッチさえも入れられない。そんな中で、自分一人だけでは、、と言う考えが少しずつ芽生えてきていて、心の葛藤ですね。


どうしたものかと、、これから、どんどん歳を取っていけば、そんな事が起こり得る可能性は増えてくるのでしょう。支えてもらった自覚があればこそ、どこかで逆の立場にならなければならない。広島・豪雨災害を病室のベッドで見ていました。何人もの方が亡くなっている中で、ぼくは健康に生きていられる。


これは、大きなこの世の中に、生かされている自分というものを、心の底から気づかされた瞬間でした。真生会館の森一弘司教様に、結婚式を執り行って頂いてから、1年間ほど講座に通いました。その時から、このような話は、たくさん聞いておりましたが、この入院生活、自分自身の体験をもって、それを実感したと。


病室では9日間、一冊も本を読んでいません。いろんな事を考え続けた日々でした。今回、情けない話で、想定以上の苦しい体験になってしまいましたけど、ここで思った感謝の気持ちは、一生忘れないで、常に頭の片隅に置いておくべきことになると、確信しています。

今後の人生に、とても大きな影響を与える経験でした。これを活かすか、活かさないかは自分次第。ぼくは、凡人です。まさか、これから一流の人間になろうとは、思っていません。でも、中途半端な人間にはなりたくない、と言う気持ちは変わらない。人の痛みのわかる人間になる、だけど自分の信念を曲げるつもりもないのです。


そこに戸惑いはありますが(それは自分のやりたい事をやった時に、誰かが悲しむ事になる可能性はあるから)、たくさんの人の話を聞いて、アドバイスに耳を傾けながら、最後は自分自身で決断できる、バランス感覚の優れた人間になりたい。そして今後の人生を一生懸命、生きていこうと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。別に、これは良い人、宣言ではありませんので、悪しからず。完治さえすれば、バンバンやりますからね。




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