手術後1年経過!椎間板ヘルニア固定術のリスクへの質問
後方固定術後に腰部を回転させるリスクについて
※文字数3200文字 読了時間10分
今月6日にフジムさん(面識はありません)からご質問をいただいておりました。それに関して今頃になって回答させてもらいます。遅くなってしまい申し訳ありません。ご質問くださったことに関して感謝します。
以下、フジムさんからコメント欄にお書きいただいた原文をそのまま載せました。
興味深く拝見させて居ります。L4、L5、S1固定術と見受けました。つかぬ事を伺いますが、椎間板ヘルニア持ちにとって、腰を捻じるゴルフなど、ご法度と思うのですが、L3、L4椎間板へのストレス集中のリスクについてコメント頂ければますれば幸いです。
というご質問でした。
おそらく手術後に固定してひとつになった椎骨とその上の椎骨間の椎間板への負担が増えるということに関してのご質問だと思いますが、それも含めていま1年経った時点での感想から書いてみます。
ちなみに手術前のレントゲンではL4とL3の椎間板はとくに変形していませんでした。
ぼくはL4,L5,S1(仙骨)を2ヶ所のボルトで固定しました
↑ゴルフクラブ(サンドウェッジ)を持ってトップを使ったところで静止(平成27年8月22日)
ぼくは今月16日で椎間板ヘルニア手術後(昨年8月渋谷区参宮橋脊椎外科病院にて手術)、ちょうど1年間経ちました。現在は普段の生活で、それほど不便なことはありません。ただし全くないといえば嘘になる。とにかく同じ姿勢で長時間いることが苦痛です。朝起きたときの息苦しい感じは手術前にはなかったことでもあります。
でもすべてトータルして考えたときには、手術前より手術を受けたあとのほうが、ぼくの場合は身体的に楽になったと感じています。
固定術を受ける受けないに関わらず、確かにゴルフのような体を捩じる動きを繰り返すことは、カラダにとって良くないのではないか、という疑問は今でもあります。ただ1年経っての実感としては、ご法度という言葉は違うのかな、と思います。
プロレベルの話であれば、同じ方向に同じスウィングを繰り返すことは、身体に背骨に歪みをつくってしまうことになるのは間違いないと思います。例えば1日1000球の打球練習を毎日継続することは年齢に関係なく止めたほうがいい。それを半分にして体力トレーニングなどにすることがベストでしょうか。
ぼく自身いまはゴルフをあまりやっていないので、正確なことは申し上げられませんが、執刀してもらった先生はゴルフに関してとくに問題はないだろう、という認識でした。そしてもちろんぼくはトーナメントプロでもありませんので。
でも今、ドライバーをいきなり打てといわれれば、まったく問題なく打てる自信があります。ゴルフの話でいうならば上の写真を見てもらうと分かりますが、腰周辺の捩じり、というのは実はほとんどありません。
ゴルフの回転運動には胸部と股関節が重要になる
この写真はぼくが家の中で、あくまで普通にトップを作ってみたものです。そしてよくみてもらうと手術を受けた傷跡の周辺って実はあまり動いていない。むしろその上の肩甲骨の辺りが捩じられている印象です。あとは右の股関節に体重が乗ってかなりのテンションが掛かっています。腰よりも胸部のほうが捩じる動きは強いらしいです。これはアメブロで整骨院の先生に聞いた受け売りです。
手術前のスウィングの写真がないので比較できないのが悔しいのですが、自分の感覚としてはあまり変化なくスウィングできると思います。ただ手術後には股関節の可動域をとにかく大きくしようと思ってグリグリ回すのがクセになっています。あとは肩甲骨周りのストレッチをして柔軟性を高めていけば、ゴルフのスウィングは問題ないと感じています。
もちろん手術前と同じスピードが出せるかどうかは分かりません。また人によっては腰痛が治って、もしかしたら飛距離アップするかもしれません。もうこれは個人差でしかないのでしょう。
そもそも椎間板が変形してしまった原因は
ぼくの場合は、遺伝的な骨格の部分(父親もヘルニア持ち)がありました。それと20代前半のときにゴルフの練習をたくさんしたことによることが一番大きいと思っています。これはプロを目指していた頃ですから、普通のアマチュアのかたとは練習量が全然違うのでゴルフが一概に悪いとも言えません。
それと上記した腰の部分の捩じりが少ないとはいっても、全く負担がないわけではないので、その時に酷使した椎間板が年齢とともに、さらに変形して悪化してしまったと考えています。カラダの柔軟性なども関係しているのかもしれません。
当時からギックリ腰になることは、たびたびありました。加齢でその回数は増えていきました。それと疲れが溜まると腰痛(鈍痛)が良くあったという記憶もあります。
ご質問のL3,L4間にストレスが集中するリスクについて回答
フジムさんの仰るストレス、手術をした箇所に意識が集中してしまうことは、手術から1年経った今でもよくあります。それが上の椎間板への負担増加によるものか分かりませんが、無意識に背中の傷口に手がいってしまうことも多いです。痛くもないのに気づくと触っている(笑)。それは多分異物が入っているからだと思っています。
正直言いましてぼくはこの手術に関してリスクはあまり感じていません。良くなるか、ならないかそれは分からない。ただし悪くなるリスクはあまりないように思っています。それはこれからまたハードなプロスポーツの世界に戻ることはないからかもしれません。
フジムさんが気になさっている椎間板ヘルニアの固定術後、さらに上の椎間板が潰れてしまう可能性については、確かにリスクのひとつかと思います。これは手術前に医師にも言われました。3つの骨のブロックを固定したので、その上の骨との関係で言えば、その間のクッションになる椎間板に集中してチカラが加わるというのは、ある意味仕方ないのでしょうか。
ただぼくの場合、ヘルニアの原因が偏ったゴルフの練習に起因するものだと思っていますので、これから普段の生活や普通にゴルフをすることくらいでは、その問題はあまり気にしなくてもいいのかな、と。
実際まだまだ1年ですが、先日のレントゲン撮影ではL4,L3の椎間板に変化ありませんでした。
これから先に段々と水分がなくなり椎間板がすり減っていくことは十分に考えられますので、それは日頃から腹筋を鍛えるとか股関節の柔軟性を保つことは必要かと考えています。もし万が一のときは、また固定術をする可能性があることも頭に入れておく必要があるのか、とは思いますけど。医師によるとその手術も今回と同じようにできるようです。
ただ再三書いていますけど、椎間板ヘルニアの固定術は全身麻酔の本格的な手術です。麻酔がきれると痛いです。なのでもうやりたくないのが本音なので、とにかく気をつけて生活していきたい(笑)。
ぼくの場合は1年経った現在、以前あった足の痺れもなくなりましたし、痛みも格段に少なくなり90%は満足いくものでした。ただ100%かと聞かれると、そうでもないですが。ときどきなぜか痛む日もあったりなど、。
なのでぼくは専門家でも何でもありませんので、無責任に書きますけど、フジムさんの言われることに関しては、ぼく個人の問題と仮定させてもらえば、それほどリスクではないのではないのかなと、今は思っています(術後1年経過時)。
この考えが今後どうなるか、全く変わってしまうことはあるかもしれません。
今回、ぼくの書いたことが参考になるか分かりませんが、なにかご質問があればいつでもコメントください。最後までお読み頂きまして、どうもありがとうございました。
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