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なぜレクサスがJGTOのトーナメント開催を止めたのか?

公開日: : 最終更新日:2015/07/25 ゴルフトーナメント関連 , ,

若返りで新しい発想を

 縦割りの弊害(ゴルフ業界は19団体)

今更ながら、非常に疑問に思っていた事を書きますけど、なんでトヨタ(レクサス)は日本ゴルフツアー機構(JGTO)の主管試合、The Championship by LEXUS(レクサス選手権)を、2008年~2010年のたった3年で止めてしまったのか。日本一の大企業です。そしてゴルフと自動車は切っても切れない関係。しかもレクサスはトヨタの最高級ブランドなんですね。まさにゴルファーに乗ってもらいたいブランドでしょう。

そんな経緯があって当時トヨタの会長か相談役であったか忘れましたが、経団連の名誉会長でもあった奥田氏が、キャノンやパナソニックにも働きかけをして3試合作ったわけですね。この3試合だけで、なんと6億円の賞金ですよ。その年末にはリーマンショックがあり、翌年は各試合とも総額1億5千万に減額されましたけど。まあ奥田さんが作った大会だから、まさか3年で止めちゃうなんて考えられないですよね。

当初はクラウンズとレクサスで年間2試合やろうと考えていたはず。そのリーマンショックがありましたけど、ぼくはそれがトーナメントを止める理由になったとは思いません。賞金や運営費、全部入れても4億か5億円です。企業自体の時価総額からみれば痛くも痒くもない。奥田さんはJGTOの理事でもありましたから、2008年そのレクサス選手権を作る時に、トヨタ出身の小泉さんに会長を任せました。

それがなぜかたった3年で止めちゃった。それにつられるようにキャノンは翌年、パナソニックもその次にトーナメントスポンサーから降りました。石川遼をトヨタはスポンサードしていましたが、今はしていませんね。それは別にプロゴルファー個人としてのビジネスの問題ですから関係ないとは思います。

丸山茂樹さんも、かつてはトヨタの契約選手でした。現在、トヨタは松山英樹をレクサスブランドでスポンサー契約もしていますからね。でも、そんなのは1選手の問題なので、そこで何かがあろうとも、べつにトヨタが1度始めた試合を3年で止めますかね。普通は止めないでしょう。

これは明らかにJGTOという組織の問題。ゴルフ業界団体の古い体質はハッキリ言って異質ですよ。現在トヨタは売り上げ絶好調で、利益が3兆とか言う話も出ちゃっているくらいの予想ですね。

松山へJGTOの年間5試合の出場義務。

この間100万の罰金払ったとかいう記事がありました。ただこれに関しては、ぼくは5試合が適正かどうかはともかくとして出場義務は絶対に必要だと思っています。おそらく本人も出たくない、という事はないでしょう。ただ日本のゴルフ界の上にいる人たちが、どうも現在の世間の常識とかけ離れちゃっている。

昨年2014年の中日クラウンズも出場しませんでしたけど、トヨタからはアメリカで頑張れ、と言われているのでしょう。レクサスも元々はトヨタがグローバルで世界に対抗するために作ったブランドですからね。JGTOはともかく日本ゴルフ協会(JGA)だって、日本のゴルフ界の将来のために日本オープンには出場してくれないか、って交渉できないものなのか。JGAもJGTOも会長自ら出向いて行って、松山選手に頼めば断らないのではないでしょうか。

ようはコミュニケーションの不足だと思います。JGTO・選手会・スポンサー・そしてゴルフファン、誰のためのトーナメント開催なのか。その順番は考えなくても分かる話でしょう。トヨタはメンツを潰されてますからね。あとはもうJGAもJGTOも定年制を作るべきですよ。

もうここからゴルフトーナメントを盛り上げるためには圧倒的にスター不足。ここがまず1番重要な所なんですよ(これはLEXUSとはべつの話です)。そのスターが今は石川遼であり松山英樹なんです。この2人にはナショナルオープンには絶対に出て欲しい。必ず出るべきだと思っています。

愛国心云々を語るつもりはありませんけど、東京でオリンピックがあって、そこに正式種目としてゴルフが入っているでしょう。開催国としてはぜひともメダルを獲って欲しい。まずそのためにはJGA、JGTOの体質を変えないとダメです。この問題に関しては時間がありません。

それとももう手段はないのでしょうか。緊急の課題だとゴルフ業界の関わる全員が認識すべき時期にきていると思います。今年の気候次第ではありますけど台風や大雨でゴルフ場のクローズが長引くことや、夏に猛暑が続けば経営的に厳しいゴルフ場が出てくるとは間違いないでしょう。日本のゴルフツアーは、もうすでに魅力的なコンテンツではないのかもしれません。とすればアジア各国との共催の方向に進んでいくのが、まずは第一のステップであるとは考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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